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2026年7月4日土曜日

翻訳者としての略歴


◇略歴

北村由夏(きたむらゆか)/医学・医療・医薬翻訳者

大学在籍中渡欧、現地で語学を学び、1990年より翻訳・通訳業開始。帰国後、商社に入社し、海外営業を担当する一方で、副業として翻訳・通訳業を続け、翻訳学校で医薬翻訳および時事翻訳を学び、2007年に医療従事者の免許取得。商社退職後に大手企業でのオンサイト翻訳を経て、2010年よりフリーランスにて医学・医療翻訳専業に。専門分野はリハビリテーション、高齢者医療、精神医学、整形、脳神経など。近年は治験、臨床試験関連も多数。

2026年9月更新


Yuka Kitamura / Medical translator

Her career as a translator began around 1990, when she was living in Europe. Her early work included several notable projects, such as involvement in the world’s first overseas television broadcast of the famous Japanese manga series Doraemon. After returning to Japan, she worked in overseas business operations for a Japanese import company while studying medical and journalistic translation from 2000. In 2007, she passed the national licensure examination for occupational therapists. She is currently a full-time freelance translator specializing in rehabilitation medicine, neurology, psychiatry, and related fields. In recent years, she has also been handling numerous projects involving clinical trials and related documentation.

Updated: September 2026



2013年6月1日土曜日

エロスと幽霊と超高齢化社会




先日は友人でペン画&銅版画家のミズタニカエコ氏の案内で大阪・南森町のギャラリーびー玉を訪れ、オーナーにKAKi作品のサンプルをお見せしたところ、夏に予定している「ファーブル展」や「エロス展」に参加しないかとお声をかけてくださったので、二つ目の方に「kaki noir」のエロ・バージョンを出そうかと思っている。

ギャラリーを出た後は、近くにある女史の行きつけの洋風居酒屋WAVEさんで酒盛りをした。センスのよい料理に舌鼓を打ちながらワインを3本空け、最後の方はシェフやおかみさんも加わって幽霊話。終電さえなければ、自分はどこまでも行けるような気がした(終電があってよかった)。

話は変わるが、本業の翻訳ではここ数年、手がける案件の9割以上は英訳である。中でも自分が専門とする高齢者医療、リハビリテーション、看護学の分野で海外への報告が増えてきているのがうれしい。以前は日本の社会システムや生活スタイルの影響を強く受けるこれらの分野では、独自のアプローチ(例えば医療制度や畳の上での起き上がり方法など)が海外に応用されにくいこともあって、報告はおもに国内向けであり、その結果英訳案件も少なかった。


ところがこの国が超・高齢化社会という未知の領域を突っ走り、北欧や北米といった元祖医療先進国とは事情を異にするパイオニアとなった今、そこから発信されるメッセージへの注目度は高い。

ただ、その注目の意味はというと、ある風変わりな小国の数奇な運命の果てをただ興味深く見守っているだけという気もして、手放しでは喜べないイタさがこの国にはある。

ギャラリーびー玉:http://www2.odn.ne.jp/bi-damas/
洋風居酒屋WAVEのブログ:http://ameblo.jp/wave-izakaya/

2013年2月5日火曜日

Great Drinkers




 

ブログがだんだん週末日記のようになってきたが、この週末は色々と予定が重なり、日程調整に苦労した。それなのに金曜の晩、年末からの無理がたたってか、どうも具合がおかしい。いま寝込んでるヒマはない、と早めに布団に入ったが、こういう時に限ってよく眠れなかったりするもんだ。

明け方少しうとうとした後、予定通り朝6時に起きて支度した。このようにして長い2日間が始まったのだった。

前置きが長くなったが、土曜日の予定の一つに、ロシア語翻訳者であり、有限会社KHNアソシエイツ(http://www.khn-associates.jp/)代表取締役の辻正浩氏が主宰する「これ翻茶論」(これからの翻訳会社+茶論 de 翻訳)という翻訳者の集まりがあり、以前一度参加(http://www.kurotanhk.blogspot.jp/2012/11/persona.html)して以来、とても楽しみにしていた。

15時に西梅田のティールーム集合と聞いて、今回はさらっと茶話会で終わるのかと思いきや、それはただの待ち合わせに過ぎず、その後4回も移動し、実に5次会まで皆で飲みまくり、しゃべりまくった。22時過ぎにお開きになったものの、それも遠方に住む辻氏の終電が迫ったため、しぶしぶという感じであった。

いまどき(いい歳して)こんなに腰を据えて遊ぶ集まりはそう多くない。はっきり言って、私はこういうのが大変好きである。

おかげで心配していた体調も寝不足も何ともなく、翌日曜日もわりあい元気に予定をこなすことができた。夕方には心斎橋のギャラリー「壹燈舎(http://www12.ocn.ne.jp/~ittosha/)」でルシ夫らのクロージング・パーティーに紛れ込んで、各作家による作品解説に耳を傾けたが、ここでも他人の感性や思いにじっくりと向き合う姿勢が素晴らしいと思った。ちなみにこのギャラリーにも多くのgreat drinkerがいる。

2013年1月3日木曜日

願いごと




あけましておめでとうございます。

本日仕事始め。年末から4日半ほどの休みだと、それほどブランクを感じずに済む。というか、むしろ休みの方があれやこれやと忙しく、ようやく仕事に戻って一息つくことができた。

不思議なもので、年が変わるとともに、昨年を省みる気分もきれいさっぱり拭い去られ、考えることといえば、年始のあいさつや、これからの一年をどうしようとか来週からのスケジュール。そういう頭の自動切り替えを毎年いそいそと、まことしやかにやっている。

始めた理由はもう忘れてしまったが、十数年前から年始に願いごとを黄色い紙に書き出し、机の前に貼っておくようになった。叶うものもあれば、叶わないものももちろんある。一つ気を付けている点は、矛盾した願いごとをしないこと。矛盾している限り、それはまず叶わないことがうすうす分かってきた。

矛盾しないようにするには、自分の本当の望みを知り、それ以外は捨て去るぐらいの覚悟が必要なのだけれど、本当の望みが何なのかを教えてくれるのは、これまで経験してきた様々な「望まないこと」だったりするわけで、そう考えると人生なかなかよくできていると思う。

KAKiブログも更新しました↓ 
http://kaki-apple.blogspot.jp/
 

Linocut by Robert Gillmor

2012年11月13日火曜日

翻訳者オフ会と鬼海弘雄写真展『PERSONA』



 

先々週、大阪・新世界にて翻訳者オフ会なるものに参加した。

集まった6人はそれぞれ英語、ロシア語、中国語、フランス語が専門で、分野もバックグラウンドもばらばら。翻訳会社経営者や兼ミュージシャンの方もおられ、多様な顔ぶれだった。
 

このメンツで串カツ片手にしゃべるわ、飲むわ。しかも仕事の話はつーかーで、胸のすく思いがした。
 

よく考えたら、セミナーやワークショップ以外で同業者と交流するのは、長い翻訳者生活においてこれが初めてかもしれない。昔はこういう集まりが苦手だったが、そう悪くないものだと認識を新たにした。

先週は、兵庫県・伊丹市立美術館にて鬼海弘雄写真展『PERSONA』を観た。実家がすぐ近くなので、この辺りはちょくちょく訪れる。


鬼海作品はかなりのパンチがあった。特に浅草やその周辺に棲息する人間を撮ったペルソナ・シリーズ。怪しげな商売人やホームレスらしき人々、女装趣味者も大勢含まれている。こうしたワイルド・サイドを実にかっこよく、ひとりひとりがドラマの主人公でもあるかのように撮る。

実際、私たち誰もがそれぞれの人生ドラマの主人公なのだ。だから胸を張って、精一杯毎日を生きる―――被写体の強い眼光は、そういう鬼海氏の信念の表れかもしれない。 

KAKiブログも久々に更新しました↓ 
http://kaki-apple.blogspot.jp/ 

伊丹市立美術館: 
http://artmuseum-itami.jp/

2012年10月15日月曜日

マイ・ライト・ハンド




先日、編集者兼ライターの二村志保氏と天満橋でランチをいただきながら、仕事と健康という二大テーマについて語り合った(恋愛と美についてはほとんど話題にならなかった)。

健康面において今一番自分を悩ませているもの、それは右手首の痛みである。「手根管症候群」とも呼ばれるこの症状、原因ははっきりし過ぎるほどはっきりしている:

いい加減、手を酷使するのをやめなさい!(他が原因でなる場合も多いのでご注意。)

二村氏も笑っていたが、朝から晩までPCのキーを叩き、それが終わったら猛烈な勢いで野菜を刻み、余暇はアクセサリーをせっせと作っている。先週末は実家においてあるピアノを数時間も弾いた。筋トレと称してウェイトを持ち上げるわ、腕立て伏せはするわ、自分が手なら、とっくの昔に反乱を起こしているだろう。

特にアクセサリーは、最近ブログを更新していないからといって、もう早飽きたんだろうなどと思わないでいただきたい。この間ひたすら新シリーズの商品開発に取り組んでいたのだ(KAKiブログ参照:http://kaki-apple.blogspot.jp/)。

手が動かなくなったら、生活のすべてにおいて待ったなしに困る。とりあえず、今晩から手を使うのを控えよう。用事のある方はできるだけメールではなく、電話をください。

2012年10月9日火曜日

考えごと



 

先日、初めて福島原発事故関連の案件が入ってきた。放射能汚染の心理的影響に関するものだったが、事故から1年半以上が過ぎ、データの蓄積に伴って、今後こうした報告が増えてくると思われる。

しかし、そのような生々しい報告に対する世界の関心はというと、人間自分がイタい思いをするまでは、所詮は対岸の火事。 チェルノブイリ原発事故にしても、同国の報告書に対する国際機関の態度は、科学的慎重さというより、無関心が先立つように見える。

日本も例外ではなく、以前はチェルノブイリなど、社会主義国家のありえない不手際が招いた事故として、冷ややかな目で見ていたのではないだろうか。

その昔、仕事でスロヴァキアの田舎へ行った際、黒く美しい森を指しながら、地元住民が「ここで採れるきのこや木の実は最高だった。でも今じゃ放射能に汚染されているから採取は禁じられている。老人達は採って食べてるけどね」と話してくれたのを思い出す。

その時、この人たちはロシア人のことをどう思っているのか、考えるだけでも暗い気持ちになったが、この図式でいうと、今回の原発事故について日本人は、ただ被災者・被害者として発電所、東電、日本政府ら悪玉に腹を立てているだけでは済まない立場にある。

2012年9月26日水曜日

免疫の秋




昨日は久々に阪大他主催のアートエリアB1で、「サイエンスカフェ・オンザエッジ10 ~ノーベル賞でたどる免疫学の歴史~」を聴講した。


免疫学は以前から特に興味のある分野の一つで、昔たまたま目にした免疫関連の専門用語が、「大食細胞」だの「キラー細胞」だのと何となく面白そうだったので医学翻訳をやり始めたといっても過言ではない。

そのようにして踏み出した一歩を決定づけたのが、優れた免疫学者にして文筆家だった故・多田富雄の『免疫の意味論』(青土社)。こんなに読ませる医学書は他にないというぐらい、文章がうまく、分かりやすい。読者はまるで千夜一夜物語でも読んでいるかのように、めくるめく免疫の世界に引き込まれ、魅了される。人間の身体は神の神殿とはよく言ったものだが、免疫はまさしくその御業。「免疫=神」なのである。

ところでこのアートエリアB1、色々面白い試みをやっていて、自分もこれまで編み物カフェ、参加者による自主映画の制作、問題作『精神』の上映&討論会、哲学カフェなど、10回近く参加してきた。

この秋も色んなイベントが開催される予定だが、他にも多々行きたいところがあり、なかなか参加できそうもない。1年前に見学に行ったきり、ずっと棚上げにしていた美術教室にも来週から通い始めることだし、秋大好き人間はこの時期、異様に活発化するのだ。

2012年1月26日木曜日

Occupational Therapy















 




昨日は2回目の水曜クラブがあり、人数が増えてやや気を遣ったせいか、今朝起きたら頭が何となくざわざわする。この会を今後どうしていくか、昨日だいぶ方向性が見えたし、まあよかった。 

昨日から納期がタイトな大きめの論文2件の訳に入っていて、ぼーっとしている余裕がない。とりあえず、いつものように筋トレをして、すぐに翻訳の海に入る。

自分が専門とするリハビリテーション医学の手法の一つ、作業療法を英語でいうと「occupational therapy」になるのだけれど、この「occupational」の意味をめぐっては様々な説があって興味深い。作業療法では脳神経学や整形外科学的アプローチを行う一方で、「適切に調整された何らかの良質な仕事(作業)に適度に没頭している時の人間は、心身ともに良好な状態を保てる」という前提の下、独自のセラピーも展開する。 

翻訳の海に入っている最中というのは、自分で自分にこのセラピーを施術しているわけだ。実際、ちょっとした心のざわつきや軽い風邪の症状なんかは、仕事を始めると治まることが多い。

ちなみに、近年ではこの「心身」というところに「霊(スピリチュアル)」も加わって、「人は精神的、身体的、霊的な存在である」ことをWHO(世界保健機関)も認めている。

早く春が来ないかな。

'Spring' linocut by Hannah Firmin

2012年1月4日水曜日

あけましておめでとうございます


いっそこのままアクセサリー・デザイナーに転向しようかと本気で考えていたら、年末年始にかけて大きめの案件が入り、一気に翻訳の方へ引き戻された。

ある病院の安全管理のための内規書。こんなの分かんない、と泣きながら正月3日から翻訳の海に入る。 

年明けに旧友・犬伏犬代の経営する雑貨屋「カニオラ」に遊びに行くつもりだったのに、いぬよ、ごめん、もうちょっと先になりそうだよ。

写真は最近のヒット、インドネシアの激辛生姜飴。ウィルキンソンのジンジャーエールといい勝負だ。

カニオラ: http://caniorla.com/ 

2011年12月7日水曜日

右脳左脳





















ルナさんから依頼を受けたタロット本の翻訳が完了したので納品した。

しばらく和訳が続いたので、頭が部分的にこっている。おそらくロジック脳を酷使したせいだと思う。こういう時に少しでも英訳をすると、頭のコリが取れるのだから不思議だ。 

これは人にもよるだろうが、自分の感触では「和訳=左脳、英訳=右脳」という気がする。つまり、和訳はよりロジカルで、英訳はよりクリエイティブな作業という感じ。

脳の言語野は通常、左脳に偏在しているというけれど(2割くらいは右脳)、翻訳のような総合的知的作業となると、言語野以外にも色んなところを使っているのだろう。その「色んなところ」というのが、和訳と英訳では異なるのかもしれない。

完全にバイリンガルな人でもそうなのだろうか。一度その辺のところを訊いてみたい。

2011年11月15日火曜日

翻訳の海





















翻訳している時とそれ以外の時とで、わりと解離がある方だと思う。

翻訳モードに入らなければ、簡単な文章でもさっと訳せない時がある。タイムズ誌なんかを持ってこられてもちんぷんかんぷんで、そうなると相手の顔にも、「こいつ、ほんとに翻訳家か?」という疑惑の表情がありありと浮かぶ。

 

翻訳モードは、海の中に潜っている状態に似ている(潜ったことないけど)。一度潜れば、地上のことは一切考えられなくなる。悩み事を忘れ、忘れてはいけないことも忘れる。その間に話しかけられても気づかないことが多い。
 

自分では、海女さんになったような気でいる。海の中は自由だ。インターネットが普及してからは、瞬時に世界中の海に出られるようになった。

一日中海の底で作業をし、くたくたになって陸に引き上げた後の語学力はひどい。そういう時、何か小難しいことを訊かれたら(飲み会なんかでたまにある)、どもる、言いよどむ、言い間違える、固有名詞が出てこない、笑ってごまかす――職業を記した名刺を渡すのもはばかられる。

 

最近、「解離」は「老化」に名を変えつつある。

2011年11月12日土曜日

害することなかれ




















今日は久しぶりに暖かい。一年中こんな感じだと人間ボケるだろうか。

今朝は少し早起きして論文抄録の英訳を2件仕上げた。午後からはアーティストの浅山美由紀さんからのお誘いで、h design worksさん、不良中年夫とともに、四条畷のえにし庵で行われる「感月祭 2011 藤條虫丸と表現者達の宴」というのに出かける。

論文と言えば、先日腹部の脂肪吸引手術による死亡症例報告を続けて3件訳したのだけれど、その内容のすさまじさと、日頃あちこちで見かける美容整形としての脂肪吸引の軽薄な宣伝とのギャップに愕然とした。

さわやかな朝には相応しくない内容なので、あえてこれ以上は触れないが、脂肪吸引なんて間違ってもやるもんじゃない。医者は儲けるために施術するのだろうが、そういう人間に我が身を託す恐ろしさよ。

犬や猫だってお腹を見せる相手を選ぶというのに。

2011年11月5日土曜日

タロットの深遠な世界

























タロットに関する本のサンプル訳が完了したので納品した。
依頼主は大阪でサロン・ド・麗明をやっておられるタロット専門家であり、友人でもあるルナさん。

翻訳に際し、タロットについて少しリサーチしたのだけれど、その奥深さに引き込まれた。
「正位置」に対して、上下逆さまのカードは「リバース」と呼ばれることも初めて知った。

この本、うまく出版にこぎつけるといいな。

リサーチの手始めに取り寄せた「はじめてのタロット」という本に
22枚のカードの付録がついていたので、試しに自分の今後を占ってみた。

サロン・ド・麗明:
http://www.uranai-osaka.com/

2011年11月3日木曜日

オーラソーマとカバラ数秘術





















奈良のヒーリングサロン、ミッシェルさんにお邪魔し、ウェブサイト内容に関する提案と添削の依頼を受けた。その際、オーラソーマとカバラ数秘術を体験した。

どちらも初体験だったけれど、どういう人に何を見てもらっても、いつも大体同じようなことを言われるのが興味深い。

オーラソーマに用いられるカラフルな106本のボトルは「イクイリブリアム」と呼ばれ、ミネラル、貴石、クリスタル、ハーブなどの様々なエネルギーを含んでいる。決して色を付けただけの、ただの水と油じゃない(これまでそう思っていた)。

オーラソーマ(Aura Soma)は、1980年代に英国の薬剤師兼カイロポディスト(フットケア専門家)、ヴィッキー・ウォール女史によって考案されたカラー・ヒーリング法。

ちなみに私のイクイリブリアムは、「ドルフィン」という名だそうだ。
 

ヒーリングサロン・ミッシェル:
http://www.geocities.jp/healing_salon_michel/