2011年3月1日火曜日

壊れた脳 生存する知 / 山田 規畝子









「脳卒中患者は確実に増えている。40歳以上の男性の半数近くに高血圧があるとされる今、その数が減ることはないし、比較的若年でも、脳卒中に見舞われるケースが珍しくなくなっている。幸か不幸か一命を取りとめたら、いやでも何かしらの高次脳機能障害とつき合っていかなければならない」(本文より) 

・・・まさしく。その時、本書は以下の点で役立つだろう:

①高次脳機能障害の社会的認知度を高める。バリアフリーの具体的提案も多い。
 

②医師という立場から医療のあるべき姿を鋭く指摘している。
 

③脳卒中のベテランとして、疾患を楽しみながら「科学」している。
 

④妻、母、生活者としての視点を盛り込んでいる。
 

⑤ここまで重篤な右頭頂葉障害の記録は世界的、医学的に貴重である。

いのちの輝き―フルフォード博士が語る自然治癒力 / ロバート・C・フルフォード, ジーン・ストーン











人生本として読む。

かわいい女、犬を連れた奥さん / チェーホフ









恋愛についてやたらと考えさせられる今日この頃。

チェーホフのように男のことも女のことも見抜きまくっていたら
どうなっていただろう?

恋愛そのものもアホらしくてする気にならなかったか。

いや、さらなる真理と奥義を求めて、もっと恋愛してそうだ。

男と女は、チェーホフの描くそのまんまの振る舞いをする。
20年前もそう思ったし、今もそう思う。