2012年11月1日木曜日

『ル・コルビジェの家』と超・切り絵



久しぶりに大阪・梅田ガーデンシネマに出かけ、アルゼンチン映画『ル・コルビジェの家』(原題:El Hombre de al Lado -隣の男-)を観た。ル・コルビジェといっても、別に歴史的建築学的作品でもなんでもなく、「被害は避けられない(Las Victimas No Se Eligen)」とサブタイトルにもあるように、ややこしい人間ドラマだ。
 

次から次へと起こる隣人との厄介なトラブル。主人公は神経衰弱ぎりぎりまで追いつめられる。しかし観る側は深刻になるどころか、だんだん笑いがこみあげてきて、これはしてやられた、という気持ちになる。絶妙なセンスの持ち主らが集まって、「こういうシチュエーションって最悪だけど、あるよね?」とげらげら笑いながら撮ったような作品。最後のエンドロールまで見事だった。

その他、別の日に兵庫県立美術館で観た『バーン=ジョーンズ展』(イケメン揃い)や、h design worksさんに連れられて京都・高台寺で鑑賞した切り絵画家の蒼山日菜の個展もよかった






0.3mmの線で描いた細密画を忠実に切り抜く彼女のレース切り絵は、もはやアクロバットというしかない(実際、シルク・ド・ソレイユのポスター等にも採用されたらしい)。


切り絵を鑑賞した後は、h design worksさんとライトアップされた京都の秋の夜の風情を堪能した。