2012年1月21日土曜日

草間彌生展:永遠の永遠の永遠



















 



昨日、中之島の国立国際美術館で開催中の草間彌生展『永遠の永遠の永遠』を観てきた。 

草間氏も今年で83歳。相変わらず人並み外れた集中力と奇抜さに圧倒されるけれど、基本的にこの人の感性はガーリー(少女っぽい)と思う。 

「描かなかったらとうに自殺していた」という切迫感と、持病特有の執着的エネルギーによって巨大化したドールのようなグロテスクさがとかく注目されがちだが、そういったものは草間作品の表面を覆っているに過ぎず、本質を成しているものは、彼女の育ちのよさ(品性)、日本人女性としての肌理細やかな感性、そして先見の明とそれを前衛的に表現する勇敢さではないだろうか。

そう、草間彌生はオノ・ヨーコとかくも共通項が多いのである。




 


草間展に行くついでに、(というか、本当はこっちがメインなのだけれど)すぐ近くの阪大中之島センターにて日本翻訳連盟主催の「セミナーin Osaka」にも出席し、3つのセッションを聴講した上、最後の交流パーティーにまで参加した。反体制主義&ドロップアウト的人間としては、ちょっとした快挙の一日だった。 

↓写真はジョブズ・ルックでスピーチする、話題の『スティーブ・ジョブズI, II』(講談社)の訳者・井口耕二氏。