2012年7月28日土曜日

チェブラーシカとKATAGAMI Style展




















 


少し前になるが、滋賀県立近代美術館で開催中の『チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち』を観た。特にチェブラーシカ・ファンというわけではなく、どちらかというとこの美術館や周辺の公園、茶室、図書館が好きで時々通っているからなのだけれど、ロシア人のチェブ愛の深さやアニメにかける情熱を知る、いい機会となった。

チェブラーシカのアニメ版を撮ったロマン・カチャーノフ監督によれば、チェブラーシカは友好のシンボル、いわば「仲良し大使」なのだそうだ。また、チェブラーシカの意味は、「ぐらぐらしていてすぐに倒れる人」。英語の"topple"(ぐらつく)に相当することから、当初英語版では「Topple」という名前だったらしい。

今週はプロジェクトを一つ成功させて晴々した表情のh design worksさんと、京都国立近代美術館で開催中の『KATAGAMI Style:世界が恋した日本のデザイン』を観た。優れたデザインから受けるインパクトに加え、インテリア・デザイナーとしての彼女の専門的視点はとてもためになった。

あまりの暑さに鑑賞後は二人でカフェに駆け込み、貪るようにかき氷を食べた。ランチに連れて行ってもらった岡崎公園近くのオステリア・オギノのアイスコーヒーも絶品だったなあ。

『チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち』@滋賀県立近代美術館: http://www.shiga-kinbi.jp/?p=16168

『KATAGAMI Style』@京都国立近代美術館:
http://katagami.exhn.jp/outline/index2.html

2012年7月5日木曜日

優雅な生活が最高の復讐である















 


最近の自分のドタバタは、優雅な生活とは程遠い。親からは、「何事もほどほどにしておきなさい」と口を酸っぱくして言われている。朝はできるかぎり早くから、晩は目を開けていられなくなるぎりぎりまで、とにかく起きていたいのだ。やりたいことがあるから。

優雅ではないが、これが自分なりのliving wellなのかもしれない、"living life to the fullest(最もフルに生きる=精一杯生きる)"って言うしね、などとひとりごちてみる。

なぜ優雅さにこだわるかというと、愛読書の一つに『優雅な生活が最高の復讐である(C・トムキンズ著、新潮文庫)』というタイトルの本があり、これがいつのまにか座右の銘のようになっているためである。

背表紙には、「あのフィッツジェラルドが憧れ、『夜はやさし』のモデルにしたという画家ジェラルドとセーラのマーフィー夫妻。1920~30年代の文化人たちの群像を浮き彫りにしたノンフィクションの名著(一部略)」と書かれている。フィッツジェラルドとは、もちろんあの『華麗なるギャツビー』の作者のことだ。

芸術に造詣が深く、人柄やウィットにも恵まれた上流階級者マーフィー夫妻は、フランスでそれは優雅な生活を送っていた。しかし後半、ドル大暴落後の長い不況時代に突入するや否や、次々と不幸が降りかかる。子供も、3人のうち2人までも短期間のうちに亡くしてしまう。

しかし、マーフィー夫妻はめげなかった。「夢の家の屋根が美しい居間に崩れ落ちてきたとき、最高に勇敢だった」。

復讐とは、おそらくこの過酷な人生への復讐を意味するのだろうが、優雅に生きることでなされる復讐は、苦しい時ほどインパクトが大きいということを本書から学んだ。忙しい時、焦り不安な時なども同様かと思う。


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2012年6月14日木曜日

Muse Antiques



 

先月末、自宅から歩いて10分ほどの大通りに素敵なアンティーク・ショップがオープンした。それだけでも十分いい話なのだけれど、自分にとってはさらに喜ばしいことに、ここでKAKiのアクセサリーを販売してもらえることになった。


店内の様子


魅力的な家具やインテリアが並ぶ
 

たまたま前を通りかかって中に入り、美しいマダムの説明を聞いていたら、あれよあれよという間に話がまとまったという、まるで奇跡のような展開。その夜、「KAKiの作品を置いてくれる店がもう一つ見つかりますように」と書いて貼っていた紙切れを外した(こういう紙切れがあと3枚机の前に貼ってある)。


用意してくださったスペース


それで早速作品を持っていくと、マダムのご主人をご紹介いただき、和気あいあいとした雰囲気の中で展示や販売方法などについて話せた。

気さくでおしゃれな金銅(こんどう)ご夫妻。店に置いてあるアンティーク家具や小物は、どれも上質なのに驚くほど良心的な値がついている。自分もイギリス製のアンティーク・レースを買い、自宅のリビングに飾った。これからが楽しみだ。
 

Muse Antiques:
大阪府枚方市楠葉朝日2-12-5
Tel: 072-850-9203
http://www.muse-ant.com

2012年6月3日日曜日

Classic FM




















翻訳する時以外、部屋にいる間は大体ラジオでクラシックを聴いている。お気に入りのステーションは、iPhoneアプリの英国「Classic FM」。選曲が好みなのもあるが、解説や途中のニュース、CMを聴いて、英語のヒアリング力を維持したいという下心もある。

時差のせいで、こちらがそろそろリラックスする頃に「それでは今日も元気よく一日を始めましょー♪」と威勢のいいマーチなんかがかかるのが少々難だが、全体的にイージー・リスニングなのであまり問題にならない(リスナーにお年寄りが多いせいか)。女王関連イベントのニュースが多いのもお国柄である。

このClassic FM、最近やたらと日産とホンダとレクサスとタキヤのCMが入るのだが、これはたまたまなのだろうか?英国のクラシック音楽愛好家には日本製品びいきが多いなんて話、聞いたことないが、そういう関連付けをしたくなるほど日本製品が宣伝されるのが不思議だ。

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2012年5月20日日曜日

浮遊ガール



 

この金曜日は、フリーのライターとしても活躍中の編集者・二村志保氏の出版社で仕事の相談。その後は近くに勤めるルシ夫も加わり、証券ビル下のおばさん居酒屋で酒盛りしながら、二村氏のためにKAKiの即席展示会&販売会をやった。5点もお買い上げになる太っ腹に、感動のあまりつい酒が進んだ。

そのうち、このメンツでコラボする話になって、三人展でもやろうか、いいね、ということで、さしあたり近々ポンポン山を一緒に登山することに。

土曜日は買い物の後、大阪ヒルトン・プラザの上にあるニコン・プラザへ。たまたま手に取った写真雑誌で、林なつみの「東京空中浮遊ガール」が紹介されていた。アイディアこそ決して新しくはないが、彼女の透明感とガロ的表情がニッチな面白さを生み出している。

浮遊ガールかあ。浮つき感なら負けないんだが。

Photograph by Natsumi Hayashi

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2012年5月15日火曜日

百万篇さんの手づくり市










 











今日は午前中からh design worksさんに連れられ、京都・百万篇さんの手づくり市に出かけてきた。

あいにくの天気だったが、多数の店を見物し、買い食いし、ブツも色々ゲットできてよかった。オウムの絵が描かれた布製カバンと箸とコースターを買った。 オーガニック系の店で、体の中をきれいにするという「梅醤番茶」も飲んでみた。その名の通り、梅と醤油と番茶をいっしょくたにしたような味がした。

今日は全く仕事をしなかった。今週はそれほど忙しくないからとナメてかかっていたら後でひどいことになるだろう。

そろそろベランダのスミレのプランターを植え替えようと思っていて、家中をプランターから取ってきたスミレで飾り立てている。次は何を植えようかな。ゴーヤ?それとも?

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2012年5月7日月曜日

連休あれこれ


 



















この連休中は1日仕事したら1日休む、といったペースで、わりと規則正しく過ごした。仕事の能率と心身の健康を考えると、本当はこれくらいのペースがちょうどいいのかもしれない。

休みの日はh design worksさんご夫妻の訪問を受け、ささやかな夕げのおもてなしをした。その他、電車で近場に出かけ、飲み食いをしたり映画を観たり、親を大阪に連れて行ってもてなすつもりが、逆にもてなされ、小遣いまでもらうという日々を送った。iPhoneの壁紙を、ピンク・フロイドの『狂気』にした。

カウリスマキ監督の『ル・アーブルの靴みがき』は立ち見が出るほどの人気だったが、作品自体は人間国宝化した老監督にありがちな微笑ましいノリとぬるい展開で、評価の分かれるところ。レギュラー出演陣が素晴らしすぎるので、こうなったのかもしれない。あくまでも人間の善と善意を見つめるという信念はよく伝わってきたし、自分もそうありたいと思う。それにしても、生ける蝋人形のようなカティ・オウティネンを見るたび、岸田今日子を思い出す。