2012年2月9日木曜日

ヘラクレスの12の冒険


















 





義父に借りた少年少女世界の名作シリーズの『ギリシャ神話』を読み終えた。これで「全能の神」は一体何人いるのか(答え:一人。ゼウスとジュピターは同一人物)、アイルランドの作家ジョイスの『ユリシーズ』はなぜホメロスの叙事詩『オデュッセイア』と比べられるのか(答え:ユリシーズとオデュッセウスは同一人物で、ジョイスの小説はこの叙事詩のパロディだから)といった長年の疑問がだいぶ晴れた。 

考えてみると、そういった疑問の大半は、神話に出てくる人物の名前の発音が複数あることに起因している。ヘラクレスをハーキュリーズと言われても、すぐにはぴんとこない。ヘレンのような単純な名前でさえ、ヘレーン、ヘレーナ、ヘレネ、ヘレーネ、エレナ、エレーネ、とバリエーションを挙げたらきりがない。 

ギリシャ神話はラテン語、キリスト教と並んで西洋学の根幹を成しているといっても過言ではないので、後生のためにも日本は専門家を集めて一度この辺をきちんと整理した方がいいのではないか。 

ギリシャ神話に関しては少しすっきりしたが、今やっている仕事が難しく、毎日うんうん言いながら頭を捻っている。何かこう、ぱっと明るくはっきりしたものが欲しく、キンセンカの花を買ってみた。つぼみが12個ついている。