2012年2月4日土曜日

存在の耐えられない軽さ


















 


アマゾンで注文した『存在の耐えられない軽さ』のDVDが届いた。1968年のプラハの春を舞台に、男女3人の絡みを描いたミラン・クンデラの(難解な)ベストセラー小説をカウフマン監督が(かなりひも解いて)映像化した秀作。

映画好きな人間にとって、「一番好きな映画は?」と訊かれることが一番困るというが、自分はそういう時これと答えることにしている。なぜならこの悲劇的、喜劇的、社会的、歴史的、古典的、示唆的、象徴的、シニカル、リリカル、センシティブ、アイロニック、エロティック、ユーモラス、センシュアス、スタイリッシュな作品には非常に多くの要素が盛り込まれているので、他の好きな作品を10挙げるのに近い満足感が得られるからだ。 

そんなに好きな作品なのになぜか手元になく、これまで20回ぐらいレンタルして観てきた。が、近所のビデオ屋2軒いずれにも置いていないことを知り、ついに購入に踏み切った次第。