2012年1月31日火曜日

アフリカから来た木


















 


昨年の引っ越し祝いにもらったドラセナ、別名“幸福の木”が最近何だか元気がないと思っていたら、突然枯れてきた。こないだまであんなに濃い緑色だったのに、大きな葉がどんどん色あせていく。
 

「幸福の木が枯れる=不幸」。すわ、日頃の行いが悪かったか、いや他に原因がありそうだ、とネットで調べたら、どうもここのところの寒波にやられたようだ。いかにも南方産らしい植物なので、日に当てようと冬でも時々外に出したり、夜間冷えるガラス窓のそばに置いていたのがかえってよくなかった。室温が5℃を下回ると凍傷にかかるらしい。
 

すぐに暖房のきいた仕事部屋に避難させた。それから枯れかけた葉っぱを切り落とし、お古のフリース・ジャケットで防寒(ちょっと変だけど)。
 

以来、ドラセナと私は一日の大半を一緒に過ごしている。その横では高原産の「姫」が夏とはうってかわって元気よく葉を広げている。お前たちも色々と大変だなあ。

2012年1月26日木曜日

Occupational Therapy















 




昨日は2回目の水曜クラブがあり、人数が増えてやや気を遣ったせいか、今朝起きたら頭が何となくざわざわする。この会を今後どうしていくか、昨日だいぶ方向性が見えたし、まあよかった。 

昨日から納期がタイトな大きめの論文2件の訳に入っていて、ぼーっとしている余裕がない。とりあえず、いつものように筋トレをして、すぐに翻訳の海に入る。

自分が専門とするリハビリテーション医学の手法の一つ、作業療法を英語でいうと「occupational therapy」になるのだけれど、この「occupational」の意味をめぐっては様々な説があって興味深い。作業療法では脳神経学や整形外科学的アプローチを行う一方で、「適切に調整された何らかの良質な仕事(作業)に適度に没頭している時の人間は、心身ともに良好な状態を保てる」という前提の下、独自のセラピーも展開する。 

翻訳の海に入っている最中というのは、自分で自分にこのセラピーを施術しているわけだ。実際、ちょっとした心のざわつきや軽い風邪の症状なんかは、仕事を始めると治まることが多い。

ちなみに、近年ではこの「心身」というところに「霊(スピリチュアル)」も加わって、「人は精神的、身体的、霊的な存在である」ことをWHO(世界保健機関)も認めている。

早く春が来ないかな。

'Spring' linocut by Hannah Firmin

2012年1月21日土曜日

草間彌生展:永遠の永遠の永遠



















 



昨日、中之島の国立国際美術館で開催中の草間彌生展『永遠の永遠の永遠』を観てきた。 

草間氏も今年で83歳。相変わらず人並み外れた集中力と奇抜さに圧倒されるけれど、基本的にこの人の感性はガーリー(少女っぽい)と思う。 

「描かなかったらとうに自殺していた」という切迫感と、持病特有の執着的エネルギーによって巨大化したドールのようなグロテスクさがとかく注目されがちだが、そういったものは草間作品の表面を覆っているに過ぎず、本質を成しているものは、彼女の育ちのよさ(品性)、日本人女性としての肌理細やかな感性、そして先見の明とそれを前衛的に表現する勇敢さではないだろうか。

そう、草間彌生はオノ・ヨーコとかくも共通項が多いのである。




 


草間展に行くついでに、(というか、本当はこっちがメインなのだけれど)すぐ近くの阪大中之島センターにて日本翻訳連盟主催の「セミナーin Osaka」にも出席し、3つのセッションを聴講した上、最後の交流パーティーにまで参加した。反体制主義&ドロップアウト的人間としては、ちょっとした快挙の一日だった。 

↓写真はジョブズ・ルックでスピーチする、話題の『スティーブ・ジョブズI, II』(講談社)の訳者・井口耕二氏。

2012年1月13日金曜日

ネコナデと十日戎

















 


昨日AppleTVで映画『ネコナデ』をダウンロードして観た。料金は他の作品の半分以下の200円。それほどまでに不出来ということ?

たしかにストーリーは日本のドラマにありがちな強引な展開をするけど、細部が丁寧に作られていたし、ドドメ色のサラリーマン人生を突然明るく照らし出す子猫は、かわいいを通り越してほとんど神々しくさえある。 

途中、もたいまさこがチョイ役で出てきてうれしかった。彼女や白石加代子のように、長い髪をオールバックに結い上げ、アルトの声ではきはき話す女性が好きなのだが、よく考えたら何のことはない、母親に似ているからで、自分のマザコンぶりに気付いて思わずはっとした。

先日10日はh design worksさんに連れられ、今宮戎に笹をもらいに行ってきた。笹自体は無料なのだけれど、大枚はたいて高価なお飾りを買わなくてはならないシステムになっている。私は小さな鯛のお飾りを買った。笹はもう枯れている。

2012年1月6日金曜日

もぐり込め




















ノラ・ジョーンズのアルバム『Feels Like Home』のナンバーの一つに「Creepin' In」がある。タイトルの意味は「もぐり込め」、歌詞の内容を一言にまとめると、「靴底に穴が開いたら水が入り込んでくるように、チャンスあらばさっと忍び寄ってつかみ取るがいい」という感じだと思う。

そういう機敏な行動を取るには、普段から自分が何を欲しているのかを熟知している必要がある。それもただ欲しているだけではダメで、頭の隅の方でそれが現実化した状態をイメージできるようになって初めて、「チャンスあらば・・・」と言えるのかもしれない。

毎年、年の初めに「自分が欲していること」を30リストアップし、紙に書いて机の前に貼っているのだけれど、今年はまだ書いていない。この週末、じっくりやろう。

それはそうと、今日マイスボニータさんに行く機会があったので、KAKiのアクセサリーを数点追加させてもらった。売れるところは全然イメージできない。










2012年1月4日水曜日

あけましておめでとうございます


いっそこのままアクセサリー・デザイナーに転向しようかと本気で考えていたら、年末年始にかけて大きめの案件が入り、一気に翻訳の方へ引き戻された。

ある病院の安全管理のための内規書。こんなの分かんない、と泣きながら正月3日から翻訳の海に入る。 

年明けに旧友・犬伏犬代の経営する雑貨屋「カニオラ」に遊びに行くつもりだったのに、いぬよ、ごめん、もうちょっと先になりそうだよ。

写真は最近のヒット、インドネシアの激辛生姜飴。ウィルキンソンのジンジャーエールといい勝負だ。

カニオラ: http://caniorla.com/ 

2011年12月25日日曜日

水曜クラブとアンヴィル!



21日の水曜日には、同年代の女8人集まって地元のだし巻き屋で忘年会をしたが、料理そっちのけで皆、話すこと話すこと・・・。幹事役だった自分は張り切りすぎて翌日寝込んだ(ウソ)。

今後の情報交換、交流、互助を目指し、この集まりを「水曜クラブ」として定例化することとなった。基本的に開かれた集まりなので、興味のある方はご一報ください。

昨日は『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』というドキュメンタリー作品のDVDを観た。ANVIL、懐かしい。中学生の時のヘヴィメタ・ブーム以来じゃないか。

その後30年も飛ばず鳴かずだった彼らが、ここへきて大きな賭けに出た。それに対し、唯一まともな反応をしたのが日本のファンだったというのだから何ともうれしい。暗闇の中の一筋の光のような日本からの電話。東京の大コンサートホールの楽屋で不安を募らせる彼らを、「アンヴィル!」と友を慈しむような温かい歓声でステージに呼び入れる日本人ファン。

海外アーティストに親日家が多いのは、こうしたファンの存在も理由の一つと聞く。