
あくまでも個人レベルの話だけれど、今年は本が不作だった。過去に読んだ本を読み返すだけで、新書購入はリサーチのみというかなり後ろ向きな読書生活だった。
重点的に読み返したのは、井上靖の『しろばんば』シリーズ。自分にとって、井上靖といえばこのシリーズだ。というか、他の作品はどれもぴんと来ない。
しろばんば→夏草冬涛(上)→夏草冬涛(下)→北の海(上)→北の海(下)
と、読破すればかなりのページ数。
もっとも、主人公・洪作がおぬい婆さんと暮らした幼少時代の『しろばんば』は話の展開が遅すぎるので、前半ほとんど飛ばし、婆さんが死んでから読んだ(ばあちゃ、ごめん)。
たぶんこれまでに10回以上は読み返しているが、今回読んで気付いたことは、自分のおぬい婆さんに対する見解の変化だ。
どのように変化したかはまた明日。