うちのベランダには葱専用のプランターがある。「ネギ畑」と呼んでいる。
市販の葱を買ってきた際に根っこの部分を多めに切り落とし、水を吸わせた後にプランターの土に挿しておく。2週間ぐらいで20cmほど伸びるのを「収穫」。
大胆な挿し方の例
もちろん大した量は獲れない。収穫した僅かな葱を自分の味噌汁などに入れて喜んでいる。
室内には別のプランターがある。この春に買い求めたのだけれど、暑さに極端に弱く、西日の当たる部屋に置いておけない。とはいえ、日陰に置きっぱなしにすると生気がなくなる。その加減が難しく、夏の間一日中家のあちこちに移動させて大変だった:
「姫っ、大丈夫でござるか?!」
姫は早くも昼過ぎから暑気にやられてぐったりしている。すぐに霧吹きで水を吹きかけ、涼しい北側の仕事部屋に連れて行く。しばらく机に向かった後に振り返ると、先のうなだれようが嘘のようにしゃんとしている。
お姫様はデリケートであると同時に非常に分かりやすかったりもする。